2023年4月1日更新について

コラム

全体感

昨年の22年4月更新に比べると小規模にはなったが、23年度もランキングの期首更新を実施した。22年10月の文系ランキング理系ランキングのリリース時点である程度ニオわせてはおいたのだが、残念ながら格下げの方がはるかに多くなってしまった。元々は大学群の位置づけをランク付けのベースとしていたところはあったが、徐々に大学群の縛りを外しながら個別評価の色も強めている。

昨年度の期首更新で、それまではD級下位に位置していた「大東亜帝国」「摂神追桃」クラスがE級へとスライドしたことで、玉突きで「関東上流江戸桜」クラスがF級へと追いやられ「Fランク大学」として一括りになった。

だが、地元では国公立大学程ではなくともそれなりに定評があったり、専門職への就職・資格取得で実績があったりなど高等教育機関としてちゃんと機能しているところも少なくはないので、そのような大学はやはり「Fランク大学」扱いは酷だという思いから、再びE級へと呼び戻すことになった(後述)。

更新内容

S級B級

次に述べる大学を除いて、特に動きはない。

C

あああついに

「関関同立」の入試難易度序列には見直しの動きがあることも事実だが、関西大学ここ数年での就職実績の不振について目を瞑ることは出来ず、その他C級上位クラスの大学における水準を越えているとは言い難い。実は10数年前に起きたリーマンショック後数年での成績もコロナ以降の動きと酷似しており、今後息を吹き返す可能性も勿論あるが、当時とは位置づけが明らかに変わってしまった大学もあり、これからの動きはまだまだ読めない。

関西学院大学は当学より女子比率が高く一般職・エリア総合職で稼いでいる可能性はある(根拠はない)が、その分理工学系の学生率は当学より低い。立命館大学は男女比率・理工系学部の学生率ともに当学と同水準であり、学部構成により生じる有利不利はあまり見られない。

とはいえ、関西地方においては「ここからが高学歴」だと長きにわたり注目され続けている大学であり、この大学を当サイトの高学歴基準であるB級というランクから陥落とすることは、特に同エリアからは学内外問わず強い抵抗・反発が巻き起こることは不可避だろう。意見があればドシドシ寄せていただければ幸甚である。

同じB級下位大学で、研究力等の比重を高めた理系ランキングではC級上位となってしまったが今回踏みとどまった大学として芝浦工業大学がある。この大学については様々な意見が寄せられてきておりなかなか判断が難しいのだが、数年前の勢いに比べると見劣りはしてきたもののいまだ高い大手企業就職実績があり、主に関東の大企業からも評価は高く推薦枠も多い(ネット上では芝浦アゲと芝浦アンチの抗争で混沌としているようだ)

女子大御三家

文系のランキングでも示した通り、女子大学の入試難易度は下落の一途をたどっており、いまだ強いブランド力があるものの、就職でも一般職・エリア限定総合職の比率が高いことから(ただし思ったほど多くはないようだが)、女子大御三家は1ランクずつ格下げとなった。今回は時間切れでC級女子大のみの検討とはなったが、今後は他のランクについても再考していく。

理系といっても理工以外は・・・

理系のランキングでは北里大学・東邦大学がD級へと変更となってしまったが、総合ランキングにおいても出口実績として大手企業就職実績をメインとしているため、ここでも同様の結果となった。ただ、これは医学・生物学系が強いという大学の性質上の問題なので致し方ない面はあり、同じく農学系も就職では理工学系に比べるとどうしても見劣りはする。今回よりD級上位で並ぶことになった東京農業大学も含め、いずれも十分C級相応の実力は秘めている。同じく現在B級中位大学としてランクされている国立大学の東京農工大学も、農学部の性質上なかなか就職実績が伸びないのでこの位置となってしまい大変申し訳ないのだが、実力的にはB級上位筆頭級の力があるということを、ここで述べておきたい。

一方で国立大学はランクを上げた大学もあり、理系で定評のある3大学が「5S」水準へと近づくことになった。茨城大学も候補だったのだが、文系理系総合としては現ランクに据え置きとなった(理系の就職は十分いい)。

D級

D級からもめでたくC級昇格を果たした大学が「STARS」から2つ。文系ランキングでも記載したが、偏差値的には「日東駒専」に劣らずとも推薦率が高い大学についてはいくつかランクを調整している。

文教大学に関しては、教員養成で非常に名が通っておりその実績も私立大学としては国内トップクラスと言っても過言ではないのだが、学歴の機能を最大限に発揮する場である大手一般企業への就職を出口実績として重視する当サイトの基準と残念ながら合わないところがあり、今回は泣く泣くランク変更となった。

元E級からは「大東亜帝国」から東海大学が1年ぶりにD級へと舞い戻っている。やはり理系の実績・評判は当大学群の中では際立って突出しているので、もっと評価されてもよい。

公立大学の中で、最近新設された等でこれまで入っていなかった(忘れていた)大学も今回追加しており、偏差値だけではまだ何とも言えないところはあるので、まずはD級下位ランクからスタート。

E級

先述のように、「Fランク大学」扱いは酷だと思われる大学を追加している。とはいえ選別には慎重を期しており、下記の基準で15大学を選出した。

① 偏差値がBF(ボーダーフリー)である方式は基本的にないこと
(ただしマイナー学部かつ試験方式の中で1つだけBFがあった場合は見逃しているケースもある)
推薦率が極端に高くないこと(かなり限られるが目安としてだいたい8割以上)
③ 近年、複数年度有名企業400社実就職率ランキングでランクイン、公務員試験実績・教員採用実績がトップクラスであること
(公務員・教員は種別により判定基準の厳しさを変えている)
④ ③に該当せずとも地域での評判が高いこと(悪評にまみれていない)

なるべく④は使わず(適用したのは1大学だけ)、①~③で定量的に実績を判定した。もちろん、これら以外にも「Fランク大学」と呼ばれるべきでない大学はあるはずなので、今後ともあらゆる角度から検討していきたい。

異動

ランク変更

関西 B級下位⇒C級上位

津田塾 C級上位⇒C級中位
東京女子 C級中位⇒C級下位
日本女子 C級中位⇒C級下位
群馬 C級下位⇒C級中位
和歌山 C級下位⇒C級中位
徳島 C級下位⇒C級中位
北里 C級下位⇒D級上位
東邦 C級下位⇒D級上位

秋田 D級上位⇒C級下位
鳥取 D級上位⇒C級下位
文教 D級上位⇒D級中位
玉川 D級中位⇒D級下位
立正 D級中位⇒D級下位
聖心女子 D級中位⇒D級下位
大妻女子 D級中位⇒D級下位

東海 E級⇒D級下位

新規追加

D級下位

三条市立
叡啓
周南公立

E級(新規というよりF級から格上げか)

白鷗
秀明
桜美林
東京工科
日本社会事業
明星
常葉
中部
皇學館
京都橘
甲南女子
畿央
就実
久留米
中村学園

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