愛愛名中

大学群

構成大学

・愛知大学
・愛知学院大学
・名城大学
・中京大学

レベル帯

D級中E級

概要

愛知県、いや、中部の代表私大

愛知県に本部を置く、中部地方では最も知名度の高い私立大学群である。

ランクとしては関東の「日東駒専」、関西の「産近甲龍」と同じD級大学(1校のぞいて)に位置しており、誰から見ても確実に「高学歴」という印象を持たれるに至るまではもう一歩というところだが、中堅クラスの私立大学として全国的にも認知度を上げてきていることも確かである。

愛知県内の学歴序列はシンプルであり、

A級:名大
B級:名工・名市・豊田工業
C級:愛知県立・愛知教育・南山
D級:愛愛名中(一部E級)

となる(異説もあるが、それについては後述する)。

これは勿論「愛愛名中」が最下位という意味ではなく、その下にも沢山の大学が存在しており、当大学群はD級とはいえ学歴的には社会の上位階層としての土俵に登っていることを意味する。

実績・格差

偏差値

愛知学院大学はランクが落ちる印象ではあるが、だいたいK塾偏差値のボリュームゾーンとしては47.5~50.0といったところである(めんどくさいので各学部学科の偏差値掲載は省略)。

中京大学の偏差値上昇がよく話題に上り、偏差値50台後半にも及ぶ方式も珍しくないが、推薦率の高さ入試日程細分化の影響もあり、さらには科目数が少ない方式も目立ち、当大学群にて突出しているとは言い切れない。

就職

有名企業400社実就職率ランキング(20卒)

大学就職率
中京大学8.8%
名城大学8.5%
愛知大学8.1%
愛知学院大学圏外

公務員就職率(18年度)

大学就職率
中京大学12.0%
愛知大学10.9%
名城大学7.5%
愛知学院大学6.0%

有名企業への就職実績はよく似たような水準であり、「日東駒専」上位と同程度。偏差値上は「日東駒専」に比べると分が悪いが、地元の経済的基盤の強固さに支えられ、出口では若干優位にも見受けられる。

公務員試験では中京大学愛知大学がリードしている印象があるが、名城大学理系の比重が高い影響があるだろう。

大学紹介

愛知大学

地元では「愛大」という愛称で親しまれる。学部構成は文系学部一色であるが、特徴的で目を引くのが「現代中国学部」というなんだか変わった名称の学部であり、日本では同学のみに設置されている。

実は、愛知大学は戦前(日本基準)の上海に設立された「東亜同文書院大学」が前身であり(大学公式見解)、日中友好のかけ橋となる人材養成という理念が引き継がれたのが同学部である。中国語の力が活かされているのか、就職先としてはサービス業・運輸業が他の学部より高めだ。

中京大学

とにかく体育会系の部活が強く、陸上・水泳・スケートなど著名な世界レベルの選手を多く輩出している。その知見もあって、「スポーツ科学部」というどこかで見たような学部も設置されている。

同学は従業員500~999人の企業を「大企業」、1,000人以上の企業を
「巨大企業」と称しており、21年度の「巨大企業」への就職率は4割近くに上るとのこと(1,000が“巨大”か否かは人それぞれではあるが当サイトの基準ではせいぜい中堅・・・)

愛知学院大学

偏差値面で他の3校より見劣りし、有名企業400社実就職率ランキングにも登場しないことから、当大学群の中では残念ながら唯一のE級大学となってしまった(スミマセン)。他エリアの人間にはあまりイメージがないのだが、仏教系の大学であり、同じ曹洞宗である駒澤大学とは姉妹校の関係にある。

メインキャンパスが名古屋市にないことからアクセス面では不利だったが、2014年に名古屋城のお隣、名城公園と向かい合った新しいキャンパスが設立され、なんかこっちの方が「名城大学」っぽくなってしまった。

南山大学

東海ナンバーワン私大(豊工除く)

名古屋の私立大学といえば忘れてはならないのが、東海エリアで長きにわたって私大の番を張ってきた、この大学である。

特色

外国語学部が看板ということもあり、首都圏でいうと同じカトリック系の上智大学と類似性があり、現にお互いの仲は良いらしく、包括協定を結んだりと「姉妹校」という関係性だ。

ちなみに、かつて存在した南山短期大学は、上智短期大学(現:上智大学短期大学部)と並んで外国語系統では短大の双頭となる程の位置付けであったそうだ(上の世代の方から聞いた話なので信ぴょう性は微妙です)。

“南愛名中”??

“愛愛名中”はもう古いのか?

最近では当大学群以外にも、同じ私立大学群として、「愛愛名中」より愛知学院大学をアウトとし、代わりに南山大学をインとした「南愛名中」というグループもよく目にするようになり、むしろこちらの方が遭遇率が高いかもしれない。愛知学院大学と他の3校の差が拡がっていることから、「南愛名中」の方が現状を的確に表しているという意見もある。

だが、偏差値的には南山大学文系学部のボリュームゾーンは52.5〜55.0といったところであり、推薦率の低さ(約3割)も考慮すれば、「愛愛名中」より明らかに学力水準は高い。また、大手企業就職力も高く、一般職の多さはあるかもしれないが、C級上位クラス成蹊大学にも匹敵し、C級中位クラス成城大学も上回る好成績を叩き出しており、伝統の力を大いに発揮していることが分かる(南山:15.8%、成蹊:17.0%、成城:14.8%)。

本当に“ニッコマ”と同じなのか?

南山大学も、入試難易度としては「日東駒専」レベルと言われることも珍しくはなくなってきた。かつては「GMARCH」「関関同立」と同水準と言われていたことを考えると、その地位を落としたこともあり、さらには「日東駒専」の偏差値上昇もあって、差が縮まっていることは否定できない。

しかし、出口評価も含めるとまだまだその力は健在であり、「有名企業400社実就職率ランキング」でなかなか1割を越えられない「日東駒専」レベルと評するのはあまりに失礼、そして入口・出口ともに「愛愛名中」とはまだ差をつけている中で、「南愛名中」などと括ってしまうなんて、これはいくらなんでも南山大学が可哀想だと感じるのはワシだけだろうか??

全国的な知名度を上げる点では、どこかの大学群に属すのも有効であり、大学群内にも格差があって当然だが、同学の実力が過小評価されないことを願うばかりである。

南山大学 対 名城大学

名城大学

「愛愛名中」の中では、よく南山大学への対抗馬として持ち出される大学である。私立大学としては理系が強いという特徴があり、情報工学・理工・農などといった学部を持つが、中でも昔から看板学部と言われているのは薬学部であり、例年、薬剤師国家試験で優秀な成績をおさめており、22年度の合格率は堂々の2位であった(ちなみに1位は金沢大学)。

理系の偏差値は50.0を越える方式が多く、南山大学の理工学部が47.5~50.0であることから理系の難度は名城大学に軍配が上がる。この力関係は文系では逆転するので、文系は南山>名城理系は名城>南山総合的には互角だとよく言われる。

よく見ると・・・

学生の所属学部を見ると、南山大学はその学生の9割が文系に在籍しており文系主体の大学であることは明らかである。一方の名城大学は理系主体なのか・・・と言われると、理系が半数をやや上回るといった程度であり、理系主体と言うには少々無理がある。

したがって、両校の総合的な比較は文系の影響力の方が強くなって然りであり、単純に文系で南山1票、理系で名城1票という話にはならない。さらには、名城大学の方が理系が強く、理系学生数が多いにもかかわらず大手企業就職実績では大差が付いていることから、入口評価・出口評価ともに総合的には南山大学の方がリードしていると言えるだろう。

ただし、理系の就活は、研究室と大手企業との繋がりがモノを言うこともあるので、専攻次第では名城大学も素晴らしい就職実績を挙げているケースもある。理系は、よりミクロに見ていく必要があるのだ。

就活の肌感覚

大手へ行ける?豊かになれる?

個人的に親しい人たちの中に「愛愛名中」出身者が何名かいるので、彼らがどのような就活~社会人生活を送ってきたのかを少しご紹介したい。

彼らが就職活動に乗り出したのは「リーマンショック」直前期であり、就職は活況そのもの、所謂「売り手市場」と呼ばれていた。そのような市況に呼応するかのように「愛愛名中」の彼らもイケイケな様子であり、
「南山ごとき恐るるに足らず」
と、血気盛んに戦線へと飛び出していった。

結果は

4月には内定が出た

それから数か月後・・・その中でも最も親しい友人が就職活動を終えたとのことで、ゴールデンウィークに再会し、色々と話を聞くことが出来た。

最初に結果を聞くと、不人気業界ではあれ日本人なら絶対誰でも知っている超有名大手企業に1社内定(もちろんそこへ入社する)、他にも中堅企業へ複数内定という輝かしき戦果であった。ワシは「学歴なんて関係ないのか・・・」と感じてしまったものの、その結果に反して彼の表情はあまり輝いてはいなかった。

学歴、関係大アリだった

第一希望でこそなかったそうだが、内定先としてはまぁまぁ満足しており、希望の業界でもあったので結果的には全然OKだった。だが、最終的に勝ったのは良いものの、そこに至るまでの過程は思ったよりずっと大変であり、自信を打ち砕かれる局面もあって、疲れ切ってしまったとのこと(ベトナムから辛くも生還したもののPTSDになってしまった米兵のように)。

まだ、「学歴フィルター」という言葉や存在が現在ほど知れ渡ってはいなかったこの時代、戦場に赴いたところで「学歴」という武器がなければ「やる気」だけでは何も出来ないということを痛いほど思い知らされたという。

幸いにも内定した大手企業は「学歴フィルター」は緩く、ゴールまで漕ぎつけたから良かったものの、「その企業が間口を広げて採用していなかったら自分は今頃どうなっていたか」など想像したらゾッとしたそうだ。この時、聞き手だったワシには嫌な予感がよぎっていた。

ちなみに、他の「愛愛名中」の友人たちも、「エントリーシートがとにかく通らない!」と苦戦を強いられており、この好景気下でさえも残酷な現実があることを突き付けられたのだ。

社会人になると

やっぱしな・・・

ワシの懸念通り、一番親しかった友人の内定先は、入口は広いが離職率の高い、言ってしまえば「ブラック企業」であった。

徹底した軍隊方式であり、社員は殆ど飛び込み営業などのコマ扱い、大手なのにパワハラ気質(怒鳴り声の嵐、職場は恐怖感で常にピリピリ、定例会議では成績の悪かった者はその場で立たされ罵声を浴びせられるなど)、平日は終電で帰れれば良い方、休日出勤など当たりまえの激務、残業は殆どがサービス状態で薄給が横行しているような有様だった。

自分が活躍できるフィールドを見つけよ

しかし、彼は辞めなかった。

悪い噂があるのは承知の上で信念をもってその業界・企業に入ったのであり、「やりたいことがやれる」という喜びのもと、一心不乱に努力を重ねていた。

就活の頃まではテキトーに生きていた奴ではあったが、就活が始まると目つきが変わり始め、社会人になるとさらに人が変わったように意識が高くなり、「ブラック企業に洗脳されちまったのか?(笑)」などと思いながらも、彼にとっては悪い変化ではなかったかもしれない(もっと早く目覚めていればより高学歴になれただろうに)。

諦めなければ豊かになれます

それから数年後、彼は学んできたことや実績が認められ、誰もが羨む超一流企業への転職を決めた。

新型コロナウイルスの影響すらもモノともしない超安定基盤のもと、超ゆる~いスーパーホワイト環境にどっぷり浸かって、今では東京の都心(近く)でとても豊かで幸せな生活を送っている(ホンマすげえ会社ですよ)。

当大学群から新卒での大手企業(ブラックでないところ)への内定は確かに容易ではないかもしれないが、上位ランクの連中を逆転し豊かな暮らしを手に入れるためには、多少回り道にはなるが上記のようなルートもあったりする。

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