解説
国立大学
「5S」~「5山」の間に入るレベルの大学が該当する(23年期首更新により「5山」の大学も一つ入ってきたが)。
2022年4月更新前より所属していた大学
三重大学は、24年4月に当ランクを卒業していった岐阜大学には及ばずながら、ここも就職実績は良好であり、文系は公務員試験実績も高い。
水産学部があった名残からか(今も後進はあるはずだが)、キャンパスは伊勢湾を望む海沿いに位置している。セントレアへも津市から船で行き来が可能であり、遠方の方も進学を検討してみては如何だろうか。
2022年4月更新時に追加された大学
実は、当サイトの立ち上げ当初だと、このC級中位大学にはもう少し多くの国公立大学が所属していたのだが、更新を重ねるごとに色んな大学が卒業したり降格したりして、空席が目立ってしまった。
また、入試難易度はともかくとして、出口評価である大手企業就職実績については「5S」と「5山」の間には少々広めの差が存在している。
このような背景があり、現在かなり膨れ気味のC級下位大学から、大手企業への就職実績が良好な大学、メイン指標ではないながらも公務員実績が素晴らしい大学は、その功績を考慮して、順次C級中位大学への見直しを検討している。その第一陣として今回変更したのが岩手大学・宇都宮大学・長崎大学である。
岩手大学・宇都宮大学
正直、入試難易度的にみるとC級下位水準を脱しているとは言い難く、大手企業への就職力も数値的にはそこまでではないのだが、ランク付けにおけるメイン指標ではないながらも公務員試験実績を含めて見ると一気に数値・順位が跳ね上がる(50校くらいごぼう抜き)ので、この功績を捨て置く訳にはいかなかった。
理系で公務員の道に進まれる方も多いようで(農学部は公務員多め)、地元で公務員という志向はやはり強いようだ。
大手企業就職力を重視したランキングだったので、まず他に上げるべき大学があったのかもしれないが(ミスった 泣)、今後も当ランクへの変更を検討している大学がある。
長崎大学
九州地方ではA級の九州大学、B級の熊本大学・九州工業大学、その次に位置するのが当大学である。同エリアの有名な私立大学である西南学院大学よりも優先して進路選択がされる。
大手企業就職実績は良好であり、「有名企業400社実就職率ランキング」の分母から公務員就職者・医療系学部の卒業生数を差し引くと、B級大学クラスへと踊り出る数値が表れる(薬学部の存在もあり、医療系学部の学生数は結構多いのだが)。
工学部などの就職の強さは言わずもがなだが、「第三高商」をルーツとする経済学部も名門であり、金融系への就職をはじめとして実力を発揮している。国内外の諸都市との関りが強い港町(小樽・横浜・神戸など)は商業が発達しやすく、それに関する学問も盛んである。
2023年4月更新時に追加された大学
C級中位への格上げ第二陣は以下の3大学。理工の評判が高く、入試難易度に比して就職実績が高い国立大学を選出。
群馬大学
4つの学部のうち、3つの学部を理系が占めており(理工学部・情報学部・医学部)、文系の高崎(公立)・理系の前橋(国立)、という棲み分けが出来ている。
理工学部については桐生高等工業学校という旧制の専門学校からの流れを汲み、戦前からの歴史がある。対して情報学部は21年に新設された学部だが、こちらは前身となる旧:社会情報学部(理工学部も一部関係している)が約30年前から存在しており、単純にデータサイエンスの流行に乗っかっただけではない。
キャンパスへのアクセス面では、公共交通機関の便があまりいいとは言えないようだ。
和歌山大学
国公立天国である関西地方において、国立の総合大学としては末席に位置づけられているようだが、それでも関西の高学歴の入口とされる関西大学と併願合格した場合は当学の方が優先的に進学先に選ばれるようだ。
大学は文系の学問からその歴史がスタートしておりシステム工学部は割と新米なほうだが、やはり同学部の就職実績は頭1つ2つ抜けている(文系学部は・・・)。
立地面ではのどかな場所にあり、和歌山市の中心市街地へは、紀の川を挟んでバスで向かうか南海電鉄で一駅先の和歌山市駅へと移動する必要がある。当駅とJR和歌山駅が離れた場所に所在しているためか中心市街地はそこそこ広さがある(和歌山ラーメンがうまい)。
徳島大学
医学部、薬学部、歯学部を備えており、先の2大学に比べると学部数が多いので一気に総合大学感が出てきている。よく見ると文系学部があまりないようにも感じるが、総合科学部というところに色々詰め込まれているようだ(言い方いい加減すぎる)。
特に理工学部はノーベル賞受賞者も輩出しており評価が高く、卒業生就職先には名だたる大手メーカーの名がズラリとならび、一際輝いて見える。
大学はJR徳島駅からさして遠くないが、駅前は苦戦気味で正直活力が乏しい。だが、室町時代より藍染めで栄えた徳島に訪れる大阪商人をもてなすため、古くから歓楽街は発展しており普通の商店街とは対照的と言えるくらいだ(夜遊びはほどほどに。シメは徳島ラーメンで)。
大学群は?
このC級中位の国立大学には、該当する大学群が存在しない(マイナーなので何かあるかな??)。入試難易度的にはC級下位と大きな差はないかもしれないので、受験産業的には大学群を作っても仕方がないのだろうか・・・・。
地方国立大学については書ききれないこともあるので、詳細は以下のコラムにて。
公立大学
愛知県立大学は、人文系学部の比重が高いと思ったら、その前身は女子専門学校であり、女子高等教育の中核的な役割を担っていたとのこと。その後、1966年に共学化される。特に、伝統の外国語学部を巣立った学生の就職先には、錚々たる企業の名前も沢山見つかる。
それに対して兵庫県立大学は、2004年に開学した比較的新しい大学だが、3つの大学を統合して誕生した大学であり、その1つである神戸商科大学は昭和初期からの長い歴史を持つ(紛らわしいが神戸商業大学は現:神戸大学)。県内の一般人からはレベルの高い大学として認識されており、同学OBの知人は周りから結構もてはやされたらしい。
私立大学
成蹊大学・成城大学
私立大は成成明学独國武の上位クラスが該当。関東において「GMARCH」と「日東駒専」の間に入る大学群だが、関西には該当する大学群がない。私立大学の定員数厳格化により、この大学群も難易度や倍率が上がっていると言われる。就職実績を見るに、「GMARCH」との間に学歴フィルターを設けている大手企業も少なくない模様で、コスパ的には悪くなっているというのが実情のようだ。
とはいえ同大学群内でも序列があり、トップの成蹊大学に加え、同ランクに位置する成城大学や、降格してしまった明治学院大学の3大学は、有名企業への就職率は10%台で踏みとどまっている。どの大学に対してフィルターを設けるかはまちまちの可能性もあり、「成成明学独國武」という大学群では内部格差が結構激しい。
トップの成蹊大学は、経済学部の偏差値はB級下位大学の法政大学と互角以上ではないかとも言われており、某元総理大臣も輩出したりと強い人脈・学閥を築き上げている(2022年7月8日 誠に哀悼痛惜の念に堪えません)。同大学群では唯一の理系学部として理工学部があるが、近年は就職実績に勢いがなくなってきたことから、もう一つパンチ力が欲しいところか。
四工大・津田塾
上記大学群からは、津田塾大学、芝浦工業大学以外の「四工大」のメンツがこのクラスにランクインしている。
それぞれ、女子大(一般職が多いらいしけど・・・)、工学部を中心とした理系単科大学、という特徴から難易度の割に就職のいい、つまりコスパのいい大学であることから、一般的な地方国立大学(C級下位クラス)よりも高い大手企業就職実績を叩き出している。とはいえ、津田塾大学については、女子大そのものの衰退に伴い難易度面での低下が止まらず、いよいよ「日東駒専」クラスに近づいてきたという見方も少なくはない。
芝浦以外の「四工大」の中にも序列があるという意見もあるが・・・それについては、また今後の課題ということで。
就職
C級の中堅・・・ともあって、学歴フィルターに引っ掛かったり引っ掛かからなかったりと、大手企業への就職戦線の中では微妙な立ち位置にいるのが正直なところであり、学歴フィルター通過後は筆記試験等でさらなるフィルターが待ち受けているので、面接対策一辺倒にならないよう注意。
関係大学群
関連ランク