Fランク大学生 逆転出来るのか?

コラム

再起は可能

「高学歴」をゲット出来なかったFランク大学の学生や、中小零細にしか入れなかった人はもう人生終了なのだろうか?生涯貧乏で、食べたいものも食べれない、好きなヒトと結婚も出来ない、子どもも作れない、親の面倒も見れない、車も買えない、マイホームなんて夢のまた夢・・・俺たちはもうダメなのだろうか?

いやいや、決してそんなことはない。ここから先は、Fランク大学の学生が如何に人生逆転していくべきかを微力ながらお伝え出来ればと思う。

Fランク大学にしか入れず、「高学歴」の資格を得られなかった学生が取るべき行動としては、オススメ度に違いはあるのだが、以下の7点。

意外と、逆転の手段は多く残されている。

各論

① 浪人・仮面浪人

まだ若い(ハタチ前)ならこれが一番オススメ。1年間死にもの狂いで再勉強して、B級大学を目指そう。狙うはB級下位大学、「GMARCH」・「関関同立」の中でも入りやすい、法政大学・学習院大学・関西大学だ(この3大学からは、”ナメるな!!”って怒られるかもしれないが)。

出来れば仮面ではなく、専業の浪人として集中して取り組みたいところだが・・・浪人については、詳しくは以下の別コラムにて記載している。

② 学歴ロンダリング

大学入学後、そこよりレベルの高い大学の院に入り、最終学歴をアップグレードさせることである。余談だが、ロンダリングとはそもそも「ごまかす」という意味がある。

大学院に入る試験は学部入試よりも難易度が低く、入りやすいと言われる。その効果は文系・理系で分かれ、理系は学部にもよるが院での研究成果が重視されるので効果が高いが、文系は特に専門性がないので学部入試でポテンシャルを測られる傾向があり効果は微妙とのこと。

学歴ロンダリングに成功したとしても、入学後に内進の学生とのレベル差や人間関係構築で苦労するところがあり、特に文系はあまりオススメ出来ない(ただしS級大学は例外)。

③ 資格のお勉強

資格は就活で意味がないのか?

司法試験や公認会計士といったプラチナ資格を取得出来れば一番てっとり早いのだが、これらは大学入試とは比較にならない程の超難関なので最初から除外として、簿記・宅建などの人気資格を在学中にとっておくと、履歴書・エントリーシートにプラスとなる(採用面接でも、何故それを取ったかを説明できることが大事)。

とはいえ、簿記・宅建といった人気資格でさえも、あくまで学歴の補完程度にしかならない(そりゃそうだ。ある意味一番大事な資格は、「学歴」である)。しかし、Fランク大学という学歴的イメージをひっくり返せる程のインパクトを持ち得る資格がある。

定番資格には定番たる所以がある

人気資格の中で、個人的に一番オススメなのはTOEIC。あまりにド定番なので拍子抜けしたかもしれないが、この資格を激しく推奨する理由は、一重にコスパの良さに尽きる。英語が国際社会において重要などというのは言うまでもないが、この試験は意外と頻出単語・文章のテーマ等にクセがあり、最初は取っつきにくいが、クセが強い故に、慣れとテクニックと場数で点数が着実に上がっていきやすい。

新卒採用の場合、アピール出来るスコアは700以上と言われるが、出来れば800まで頑張りたい。新卒で800のスコアがあれば、英語を使う企業でも十分アピール出来る上に、失礼ながらFランク大学のイメージと乖離するため、企業の採用担当者がエントリーシートに記載された「TOEICスコア 800」は目に止まるはずである。

「Fランなのにハイスコアだ」「努力出来るじゃん」「やれば出来るんだろうな」「大学では一念発起して頑張ってたんだろうな」「ポテンシャルあるのかも」・・・など、良い意味でのギャップを産み出せる。

“800”は無茶ぶりでも何でもない

TOEIC700や800というと、結構英語が出来るイメージがあるかもしれないが、実際は「その素地がある」というのが正確なところで、取っつきにくさに慣れて、正しい勉強法でコツコツ努力すれば英語が喋れなくても報われやすい試験だ。前提として、中学英語くらいはマスター(英検3級程度)しておかないと困るが、Fランとはいえ、四大を卒業できる頭があるなら心配は無用。

というわけで、TOEIC800はそこそこの努力で取れるスコアだが、社会的評価が高くコスパがいい。また、大学入試や公務員試験とは違い、英語1科目に集中出来るのも、コスパのいいところ。そして、S級大学・A級大学の学生ですらあまりスコア800以上を保持している人はいない(取れるポテンシャルは勿論あるのだが、そこまでバリバリ勉強していない)。

注意点

ただし、資格をアピールする最大のリスクとして頭に入れておいて欲しいのは、そもそも学歴フィルターで弾かれ、履歴書・エントリーシートの記載内容を学歴欄以外1文字も読まれずにポイされてしまう可能性があることである。それでもちゃんと読んでくれる大手企業はあるはずなので、粘り強くエントリーしてみよう。学歴欄もそうだが、能力や頑張りを客観的に一目で証明出来る箇所なので、資格欄くらいは目を通してくれるとは思うのだが。。

※念のため、TOEICでハイスコアが取れたからといって、それだけで大手企業の内定をゲット出来る訳ではありません。あくまで、エントリーシート・履歴書の志望動機等をちゃんと読んで貰えて、あなたが選考の対象になるチャンスが拡がるという話です。

ま、英語ペラペラなのが一番インパクトあると思うが。。

④公務員試験の勉強

他のページでも言っていることだが、基本的に公務員試験については学歴ランクは関係がない大卒・高卒といった大きな括りはあるけれども)。それ故に、公務員になって一発逆転を狙うことも有力な選択肢となり得る。

しかし、公務員はなんと言っても、基本的に職を失うことがない・倒産の心配がないという超絶メリットから、このご時世では高い人気がある(ただ、一部例外的な自治体がないこともない)。給与水準こそ大手企業に比べると落ちるが、民間企業は大手ですら数年後はどうなるか分からない中、経済的にも精神的にも安心感が半端ではない。しかも地方公務員は遠方への転勤の可能性も殆んどなく、ライフプラン上の安心感も素晴らしい。

だからこそ倍率が高く難易度も高い。法律・経済といった専門分野のみならず、数的処理や判断推理、その他諸々の教養など、必要な科目数がとても多く要求される。上位ランクの学生も参戦してくるので、厳しい競争になることは間違いない。

⑤ 学歴フィルターのない大手企業を目指す

そういう大手企業があるらしい。詳しくは他サイトをググって調べてもらえば具体的な会社名が出てくるだろう。

これもさんざん言われていることだが、そもそも学歴フィルターが存在している理由を簡潔に言うと、大手企業には膨大な数の応募が来るため全員に対して面接等で選抜することはどうしても出来ないので、学歴で足切りせざるを得ないからである。また、問題を起こすような者は絶対採用してはならないが、ランクが高い大学生を選考対象とすれば、そのような採用ミスのリスクを抑えることが出来るからだ。

普通に考えれば、学歴フィルターを設けないのであれば、他の足切り要素がない限りはとてつもない母数の応募者達と選考で戦うことになる。筆記試験・面接・グループディスカッション等様々な選考があるが、オーディション並みの超高倍率の中を戦い抜かねばならないだろう。

⑥ 中小企業入社後、大手へ転職

当たり前だが、中小企業 ⇒ 大手企業への転職は厳しい。しかし、好景気の時は人出不足に陥るため、大手企業と言えども、猫の手も借りたいような状況になる。そこでホームページのキャリア採用ページに山のように求人・募集のリンクが貼られてくるのだ。

第二新卒あたりでは、まだ学歴をしっかりチェックされたりするだろうが、30歳を過ぎると本格的なキャリア採用の対象となり、新卒・第二新卒において重視された「ポテンシャル」より、「即戦力」になることが求められる。したがって、30歳を過ぎれば学歴よりも職歴が一気にアピールポイントとして重要になってくる。

もし中小企業にしか入れなかったとしても、そこで他の会社でも活かせるスキルと実績を具体的にアピール出来れば、「医療崩壊」状態の大手企業から戦力として求められるケースも望める。ちなみに、35歳転職限界説もあるが、マネジメント(管理職)経験があれば、まだまだチャンスはある。日本には多くの企業があるので、根気よく探せばマッチする求人は出てくるはず。中小企業に入社した後も、仕事を頑張って腕を磨いて、チャンス(好景気・マッチする求人)を待ち、時が来たらそれをモノにしよう。

⑦ 中小企業入社後、役員を目指す

詳しくは、下記コラム内にて記載している。

まさに「鶏口牛後」(というより、「鶏口牛」くらいだろうか??)。D級以上の大学の中には、それなりに規模が大きく卒業生も多く会社の中で学閥が形成されている大学があり、それを頼りにのし上がれるケースがある。

ただ、Fランク大学になると規模的に強い学閥が出来るとは考えづらく、役員を目指すのは個人技で余程光るものがないと難しいかもしれない。

おわりに

学歴がダメなら別の武器を

以上。如何だろうか?

あまり目新しいことは書かれていなかっただろう。

つまり、宝くじ当選など余程の幸運に恵まれない限り、手軽に簡単に一発で人生逆転出来るような甘い道などないと言える。そんな道があるのなら、みんな苦労なんかしておらず、学歴なんかなくても日本人全員が幸せに過ごせているはずであり、ハナから受験勉強など頑張る必要もない。

さらに言えば、当サイトのB級大学以上の「高学歴者」でさえも、勝ち組の待遇(と言っても”マシな庶民レベル”だけど)を得られる者は半数にも届かない。それ程までに、この国で豊かな暮らしを勝ち取るには険しい道のりを越えていかねばならないなのである。

しかしながら、意外と逆転への道は多く残されていることは伝わっただろうか。人それぞれ、色んなやり方をとることが出来るので、自分に一番合ったやり方で地道に頑張ればいいのである。

オススメは①③⑥。一言で言ってしまえば、逆転の大チャンスは浪人・新卒就職・転職にある。理系ならも良いだろう。

日本の学歴

人生の序盤戦における成果

学歴は依然として、多くの人にとって生涯付いて回るものであり、特に新卒就職時では露骨に評価の対象とされる。なぜなら、社会に出る以前の二十数年間でどれだけ勉学に励んで成果を残してきたかを、極めて簡潔かつ客観的に証明してくれるからである。それは人生の序盤戦における重みを表現していると言っても過言ではない。

したがって、今も昔も「学歴は大事」「学歴フィルターは合理的」などというのは当たり前であり、そうでないなら、履歴書やエントリーシートに学歴欄など設けなくていいはずである。

日本は国際的には学歴厨な国ではない

しかしながら、日本の学歴社会は世界においてはまだ緩い方であるという意見もある。というのは、学歴は多くの人にとって人生を左右するのは間違いないが、かといって学歴だけで全てが決まってしまう社会ではないからである。

日本はレールから外れると二度と戻れないイメージがあるが、実際は逆転出来るチャンスや手段は上記のとおり、いくつも用意されている。

こんなところで腐らずに這い上がり、人生を切り拓いて欲しい。頑張って。

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