関関同立

大学群

構成大学

・関西大学
・関西学院大学
・同志社大学
・立命館大学

レベル帯

B級中位C級上位

概要

関西、いやいや西日本における私立大学最高峰のグループとなる。東日本で当大学群と対になっている「GMARCH(MARCH)」に負けないくらいの認知度と歴史があり、難易度的にも就職等の実績的にも兄弟姉妹のような類似性がある。

やはりこのラインを越えられれば「高学歴」と呼べる基準をクリアしたと認識されているが、関西では関東(特に首都圏)に比べると国公立大学の地位・人気が高いため、「関関同立」に並ぶとされる国公立大学が結構沢山ある。後述するが、C級クラス国公立大学も「関関同立」より優先して選ばれることも多い。

したがって「GMARCH」に比べると受験生・親御さんの人気をかっさらっている程ではないが、いずれの大学もイメージが良く、高校生になる以前から憧れを持つ若者も少なくない。認知度は受験生・企業の採用担当者のみならず、大学受験をマトモに経験してこなかった人達にとっても、全国的に知られている大学群である(「京阪神」より有名だろう)。

ちなみに「KKDR」と書くこともある。そして、「GMARCH」と合わせて「マーカン」という呼称も拡がっている。

群内格差・序列

関>関>同>立 ではない

当サイトの学歴ランキング上では、同志社大学が頭ひとつ抜けてB級中位大学、それ以外の3校はB級下位大学としているが、厳密にはもう少し細かい序列があり、同志社大学>関西学院大学≧立命館大学>関西大学である。

関西学院大学 VS 立命館大学

同志社大学→1位、関西大学→ビリについては誰も異論はないだろう。問題は2位であり、関西学院大学と立命館大学がシーソーゲームを繰り広げている。年度によって、学部によっても勝敗が入れ替わっており、総合的には殆ど互角と言っていい。

社会的評価で見ると、関西学院大学は伝統的に関西財界で力を持っており、役員も多数輩出しており学閥を形成している企業も多い。「西の慶応」とも呼ばれ、オシャレなイメージも助けになり「関学」という名前にはブランドがあり、就職力・出世力ともに「関関同立」No.2といえる。

有名企業
400社
実就職率
上場企業
役員数
同志社大学 30.7% 378人
関西学院大学 25.6% 328人
立命館大学 22.6% 223人
関西大学 19.4% 291人

立命館は僅かに遅れを取る形にはなったが、昔はもっと差が付いていたところをグングン追い上げている印象があり、事実、偏差値は既に追い付いた言っても過言ではない(一時期は関西学院大学を上回っていたように記憶している)。あと、関西学院大学は推薦率も「関関同立」では最高値。

関西学院大学の伝統とブランドに培われた社会的評価を上回るのはそう簡単ではないが、立命館大学も人気を上げており、学生数・OBを増やして関学閥を徐々に圧倒していくのか、今後どのような展開となるだろうか。

「4番手」なんて気にするな。「関関同立」に入れりゃこっちのもの

関西大学は失礼なから「関関同立」万年最下位だが、当大学群の中ではキャンパス周辺が一番学生街っぽく、関西学院大学とは対照的に庶民派で明るく取っつきやすいイメージがある。「GMARCH」の法政大学と対の関係にあり、西における「高学歴」の入口となる大学である。

VS 国公立大学

VS B級国公立大学

関西では、大阪市立大学・大阪府立大学・京都府立大学・京都工芸繊維大学・奈良女子大学・神戸市外国語大学が該当する。国公立大学志向の関西においては「関関同立」はあまり選ばれないというのが実情だ。

特に同志社大学と併願合格した場合はかなり迷いそうなものだが、最終的にはほぼ100%が国公立を選んでいる。さらに迷わせるようだが、同志社大学の大手企業就職実績は神戸大学にも肉薄するほどの好成績であり、大学に行く目的にもよるがよく考えてみるといい。

VS C級国公立大学

国立は滋賀大学和歌山大学、公立は兵庫県立大学が代表校。難易度的には伯仲しているかもしれないが、国公立大学の評価が高い関西においては、このクラスにおいても「関関同立」を蹴るケースが少なくない。

ただし、同志社大学はレベル的に頭ひとつ抜けているので優先して選ばれるか。そもそもC級国立クラスだと同志社が相手だと併願に失敗する方が多いようだ。大手企業への就職実績・平均年収等の実績は「関関同立」が勝っているが、和歌山大学のように公務員への就職率で遥かに差をつける高い大学もある(教員になる学生が多いのだろうか)。

京大落ち同志社 等

”No.1”である利点とは

西のNo.1私立大学である同志社大学は、東の頂点である「早慶」のように上位層が厚いと言われる。「早慶」には東京大学・一橋大学・東京工業大学に残念ながら及ばなかった者達が来るように、同志社にも京都大学・大阪大学・神戸大学(京阪神)落ちが滑り止めとしていた当大学に入学してくるケースがある。

近年では京大・阪大で後期試験が実施されないため、前期に京大、後期に神戸や大阪府立大学などを受験し、それもダメだった者が同志社へ流れるコースが自然か(地域にこだわらないなら「早慶」を併願しているだろうが)。

学歴コンプレックスは必至だが、それを糧に出来るか

仮に京大レベルだった者が僅差で京大不合格となり同志社へ入学するなら、実力はS級レベルなのに、間に阪大・神大を挟んで、B級大学へとおさまってしまうことになる。同志社もいい大学なのだが、これは非常に落差が大きく、関東のように「東一工」落ちて「早慶」に行くよりショックがはるかに大きいだろう。さらには同志社大学の今出川キャンパスと、京都大学の吉田キャンパスが程近いのも、さらに殺生なところ。あまりにむごい・・・

しかし、同志社大学も学歴フィルターの心配はないレベルにあり、本当に京大クラスの実力があった者なら、S級~B級のハンデを克服して這い上がってくる可能性は十分にある。想像の域は出ないのだが、同志社大学が「関関同立」はおろか「GMARCH」を含めても社会でトップクラスの実績を叩き出しているのは、もちろん同志社の伝統・教育力・学生の地力によるところが第一だが、隠れた実力者達の活躍によることが一つの背景としてあるのかもしれない。

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