大学入学共通テスト「情報Ⅰ」やってみた(Ver.26)

コラム

結構しんどかった

一応、本業の片手間で、なんちゃって社内DX化のプロジェクトにも参画している関係で、今年も「情報Ⅰ」を解いてみた。

結果は一問ミスで(中央値のところでミスるとかアホ過ぎる)、昨年度に比べるとかなり歯ごたえもあって時間も非常にシビアという印象であった。この持ち時間では、たとえ正解した問題であっても、なぜこれが正答なのかを隙なく論理的に導き出せたのかと言われると、かなり怪しかった問題も正直ある。実際に予想平均点も大きく下がり、界隈ではやはり「難化」という声が圧倒的に多い。

昨年が「情報Ⅰ」の初回ということで、おさえめの問題だったこともあり、当時の記事でも当然2回目となる今年の難化は予想していたのだが、想像をはるかに上回る難度上昇ぶりに感じた。

特に国立大学受験生は2日間フル科目受験された方も多いはずで、2日目の最終日という心身ともに疲れ果てた中では、筆舌に尽くしがたい苦難であっただろう。ワシなんか老兵とはいえコレ1科目やるだけで相当疲れ果ててしまったので、「本当にお疲れさまでした」と心から言いたい。今の受験生スゲーよホント。。。

一筋縄ではいかなくなった

前回の試験は、特に事前学習なしのノー勉状態の中、現場思考で満点が取れてしまったので驚きあきれて、試験問題の中身どころか「情報Ⅰ」の存在意義自体にすら疑問を呈するような書き方をしてしまったのだが(まぁ・・・数学や国語のような基礎力の根源のような教科を至上とするなら社会とかも怪しくなってしまう)、今年は情報セキュリティの継続的改善やプログラミングの改良など有益なテーマを扱いながら思考力を試す洗練された問題が非常に多かった。

クマさんトラウマものかもしれないが、普段何気なくソフトウェアで使っている画像透過処理の例ついては個人的には勉強になった。

別に、簡単だから「悪い試験」、難しいから「良い試験」という訳ではないのだが、前回のように何の背景知識がなくてもその場でフツーに考えれば100点が取れてしまったり、逆に知識一辺倒な薄っぺらい試験ではなく、知識と思考の両方を掛け合わせなければ太刀打ちできない奥の深い試験へとレベルアップしたような印象だ。

正確には、思考により正解までたどり着ける問題も多いのだが、そこに背景的な知識があればよりスピーディーな解答へとつなげることが出来る。偏差値80くらい人あるなら話は別だが、凡人のスペックであの問題数を60分しかない中、現場思考一本で処理するというのは相当難しいだろう。

今後どうなっていくか

来年の「情報Ⅰ」が、今年の反響を受けてもう少しマイルドな難易度へと落ち着いていくのかは分からないが、この分野は特に変化が激しいので、逆に加速度的な難化へと向かう可能性すらある。そうなれば、ただでさえ高負荷な大学入学共通テスト・・・もはやパンクしてしまう受験生も大量発生するだろう。

そうなれば「情報Ⅰ」は捨てる、あまり注力しないというような戦略を取りに来るか・・・そうなれば情報教育の理念も叶えられまい。とは言っても、共通テストの鬼畜さが収束してくれるとは1ミリも期待できないので、来年何が起ころうとも不思議ではない。生成AIのテーマとか出してくるだろうか。

クマさんやプログラミングの問題を解いているなんとなく感じ取れると思うが、こういう仕事には論理的思考力や好奇心も求められるのは勿論だが、一番必要なのは体力と根気である(共通テストのように心身ともにハード・・・やりがいはあるけど)。

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