B級中位大学

詳細ランク解説

概要

国公立大学について

国立大では「電農名繊」の下位2校、「金岡千広」の中位2校がランクされている研究力が高く中四国の核となる広島大学、 公務員試験にて輝かしい実績を誇る岡山大学、 まだまだ有力校が続く。東京都立大学のような上位の公立大学この辺り。 

就職活動でも健闘しており、数値上ではA級大学に負けないくらいの就職力を見せる大学も少なくない。

東京農工大学・京都工芸繊維大学

知名度はもう一つながら、「有名企業400社実就職率」は年度によるものの、悪くとも2割以上、良いときだと3割近くの数字を上げている。2021年度はコロナ影響により数値が軒並み下がる中、京都工芸繊維大学は昨年度よりも上昇しており、不況にも強い理系の就職力を実証して見せた(現に、文系主体の私立は大きく成績を落としていたが、国立大学はさほどの落差は見られなかった)。あと、この大学は年度によって差が激しい・・・。

「電農名繊」の他の構成員である名古屋工業大学・電気通信大学、さらには宿敵:東京理科大学とは1ランク差が付いてしまったのだが、これは主に学部学科の構成上、就職実績の数値に差が付いてしまった影響によるものである。特に、東京農工大学については農学部の規模が大きいことから(学生数としては工学部の方が多いけど)、就職に強い理工系メインの大学と比較をすれば当然ながら分は悪くなる。現に就職先を見ると、農学部食品会社に関しては輝かしい実績を誇るが工学部に比べると全体的に厳しいものがある。

同じ東京の理系単科大である東京農工大学東京理科大学の比較に対する認識としては、偏差値上の比較は困難ながらも多くの科目数をこなす必要がある東京農工大学の方がやや入試は大変な印象があり、W合格でも完勝している。このような入口評価による比較や、工学部に限定した比較であれば、東京農工大学>東京理科大学という認識ももっともであり、むしろそれが一般的かつ多数派の考え方であろう。

しかしながら、大手企業就職力の数値としては東京理科大学は5本の指に入る年もあり、間違いなく就職力はトップクラスと言える大学となる。同サイトでのランク分けにおいては、出口評価としては大手企業就職力を最も重視(数値としては10%以上の差)しており、さらには就職には学部学科選びも大事である(あえて学部学科による有利不利の補正はかけない)という考え方を踏まえ、断腸の思いではあるが現状のランク分けとさせて頂いた。

文系・理系、学部学科をひとまとめに大学単位でランク分けしたことによる当然の帰結ではあるが、何を指標として重視するか、どのような視点でどこを重点的に見るかによって「どっちが上か」という結論は変わるものであり、絶対的な正解が確立されるものではない。

広島大学・岡山大学

いずれも中四国においてツートップとして君臨している大学である。

全国的な知名度としては広島大学の方が有名であり、近年の邦画では同学出身の警察官が主人公として登場しており「広大出のエリート」と描かれ(劇中でしつこいくらいに強調されている)、全国的にも同学の優秀さがまずまず無理なく通用する(認知されている)模様だ。大学の志向としては民間就職よりは、旧二文理大としての設立経緯もあってか教育・研究の方に力を入れているようで、研究力としては旧帝国大学・筑波大学といったグループの次に来る立ち位置として健闘を見せている。公務員試験でも、特に教員採用試験で毎年高い実績をあげている。

岡山大学は入試難易度・実績ともに広島大学にも見劣りせず、中四国において進路選択では両者で迷う受験生も少なくないことから、2022年4月更新時に当ランクへと格上げさせて頂いた。やはり特筆すべきは公務員試験の実績であり、最難関と言われる国家総合職試験合格者数では2021年の結果は、名だたる強豪校を蹴散らして堂々の第4位。しかもS級・A級大学やB級私立大学に比べると学生数が少ないのにもかかわらず・・・というところもその実力の凄まじさを物語っている。法学部では3年次以降「公共政策コース」にて公務員試験を見据えた勉学に励むことが出来るなど、サポートが手厚い。また、医学部も名門であり、ここも広島大学より優位に立っているところである。

東京都立大学

公立大からは唯一、東京都立大学がランクイン。有名企業400社実就職率ランキングが2割を超えており健闘している(21年度は僅かに2割を下回ったが気にするほどではない)。やはり公務員試験にも強く、上記ランキングに公務員試験実績も加えると、岡山大学・明治大学とほぼ同水準となり、高い実力を発揮していることが分かる。

キャンパスは八王子市の南大沢に所在しており、東京都心までは距離があるのだが、直近にアウトレットパークがありヨーカドーもあり、結構便利で楽しめる(オシャレなアウトレットだと評判であり、一瞬テーマパークかと思った 撤退の噂もあったけど)。

首都大学東京(通称は“首大”だったらしい)という、グロい名称から元の由緒正しい大学名に戻り、かつての人気も取り戻しつつある。大阪公立大学も話題となっているが、同学も今後の勢いが楽しみなところ。

「GMARCH」「関関同立」登場

私立大学からは、「GMARCH」の上位3校、「関関同立」のトップが該当。詳しくは、各大学群の紹介ページにて記載している。

両大学群は難関私大の入口的な立ち位置と認識されており、地方のトップ公立進学校(高校偏差値70前後くらい)の中では、合格したからと言って歓声が上がるような水準とは言えない。しかし実態として、これらの大学群上位校についてはA級大学を受験する生徒ですら、そう簡単に併願合格は出来ないレベルにあり、舐めてかかると痛い目をみさせられることになる。

ちなみに、この4校の中で実力的に1番の大学を挙げるとすれば、明治大学に一票を投じる人が多いだろう(特に東日本では)。だが個人的は同志社大学を推したい。同学は西日本No.1私大ということもあり、京大落ちも珍しくないので上位層が厚い。大手企業就職力、それに公務員試験を加えた実績を見ても、この大学は頭一つ抜けている。

ちなみに、これらの大学の特徴としては、大手企業就職実績は高いのだが、一方でOBの平均年収はそれ程高くないということも挙げられる(同志社大学はまだマシなのだが、それでも下位)。理由は明確ではないのだが、一つの説として考えられるのは大手企業に採用されたとしても「一般職」「エリア限定総合職」のコースとなる人が多い可能性があることだ。

ほぼ例外なく、中年に差し掛かる頃の年齢で年収1,000万円に到達可能な待遇を得られるのは「総合職」の場合のみである。「一般職」や転居を伴う転勤のない「エリア限定総合職」といった種別では、給与水準が大きく下がる。

詳しくは下記コラムにて。

関係大学群

旧官立大学
筑横千
金岡千広
電農名繊
SMART
GMARCH
関関同立
東京六大学

関連ランク

B級大学
   ・B級準A大学
 ・B級上位大学
 ・B級下位大学

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