GMARCH(MARCH)

大学群

構成

・学習院大学(G)
・明治大学(M)
・青山学院大学(A)
・立教大学(R)
・中央大学(C)
・法政大学(H)

レベル帯

B級中位B級下位

概要

登竜門

東京の代表的な難関私立大学で構成されており、特に学習院大学(G)を除いた5大学は「MARCH」として太古の昔から受験の世界で定着していた大学群である。「明青立法中」という別称も。

大学群としては最も有名な部類に入り、近年では社会においても広く一般に知れ渡ってきた。大手企業への就職活動では「学歴フィルター」のラインとして多くの企業で設定されていたり、婚活においても「相手の学歴は(G)MARCH以上」という希望を出す女性がいたりと、「高学歴」の基準となる大学群として認識されている。

いずれの大学も全国的に有名であるが、特に関東の受験生にとっては、輝く未来を掴み取るための「越えるべき壁」として立ち塞がることになる。

以下に、当大学群の中で特筆すべき大学、学部について述べておきたい(2件)。

学習院大学

失礼ながら「GMARCH」でちょっと浮いた「G」にあたる。「MARCH」という綺麗なワードを作り出せなかったためか、当大学群の結成当初はメンバーに入っていなかったが、無理やりくっつけた感はあるものの、時代を越えて加入に漕ぎつけた(真面目に言うと、昔は”MARCH”より少し上の位置にいたようだ)。

皇室御用達だったということもあり、学風は上品で穏やか。実力の程は、偏差値的には当大学群最下位ではあるが法政大学のすぐ後ろに付けており、有名企業400社実就職率でも2割を越え、B級大学水準をクリアしていると言える。

数値上の就職実績は上記の通りだが、その一方で、肌感覚としては「GMARCH」の中でも最強クラスの就職力であるという声もある。大学のイメージが良いことや中高年世代のウケが良いことも助けになっているのか、単純な数字・一つの指標だけでは窺い知れない強みを秘めているようで、なかなか侮り難い。

Openworkが調査した卒業後の平均年収ランキングには残念ながら登場しないが(30歳時点の平均年収TOP30校が登場している)、学習院大学は金融業界への就職に強いということもあり、悪くない水準にはあると推測できる。金融と聞くと、「一般職」の存在も浮かび上がるが・・・。

山手線の目白駅に隣接しているという好立地も魅力のひとつ。

中央大学法学部

青山学院大学文学部・立教大学経営学部・学習院大学文学部など、各大学には看板学部が存在するが、中でも群を抜きすぎているのが、やはり中央大学法学部である。

伝統的に数多くの学生を司法試験合格に導き、最高裁判所判事など数多くの著名人を輩出する等、日本の法曹界において圧倒的な存在感を発揮してきた。令和2年度の司法試験でも中央大学の法科大学院が、東大・慶應・京大に続いて第4位の合格者数を出している。

学部の偏差値については、現在では「早慶上」には遅れを取っているが、それ故にコスパが良いと言える(ただ、法科大学院の難易度はもっと高いそうだが)。また、2023年には法学部が45年ぶりに都心回帰し文京区の新キャンパスに移転予定。これにより更なる人気・偏差値の上昇を狙う(でも置いていかれた学部はどうなるんだろ・・・)。

ちなみに中央大学は上場企業における役員数が「GMARCH」でトップであり、これは中央大学法学部が法曹界のみならず民間企業でも高く評価されていることが寄与している(商学部や経済学部も強いけど)。また、弁護士もよく企業の社外役員になっていることも関係しているのだろうか。

先導的法科大学院懇談会:LL7(ロースクールの神7らしい。構成大学は京都大学・慶應義塾大学・神戸大学・中央大学・東京大学・一橋大学・早稲田大学)の一角としても名を連ねており、法学部・・・というより法科大学院としては、S級並みの格式を持つと言って差し支えないだろう。

群内格差

格差のない大学群など滅多になく、長年定着してきた当大学群も例に漏れず格差がある。

令和の初めにおいての筆頭大学は、入試難易度・人気・就職実績等を総合すると明治大学と言われる。当然、時代による変化はあり、筆者の受験生時代は立教大学が僅差ながら一番難易度が高かったと記憶している(就職等は忘れた)。

ざくっと分類すると、
「GMARCH」上位:明治大学・青山学院大学・立教大学
「GMARCH」下位:中央大学・法政大学・学習院大学
に二分される。明治・青学・立教自身も3校組んで「GMARCH」脱却を狙っていそうなフシはある(笑)。

また、立教・中央をあわせて「中位」とする意見も見られる。確かに中央と法政・学習院の間でも一定程度の差があるので、中央大学が「下位」として括られるのは少々気の毒な印象はある。

社会的評価・実績

※上場企業役員数(2018年)

全体順位大学役員数
5位中央大学888人
7位明治大学584人
13位法政大学332人
19位立教大学233人
20位青山学院大学231人

※有名企業400社就職率(2020年卒)

全体順位大学就職率
20位青山学院大学29.1%
22位明治大学28.4%
32位立教大学23.8%
37位中央大学21.4%
38位法政大学21.1%
39位学習院大学21.0%

※大学別平均年収

大学全体順位
25歳時30歳時35歳時40歳時45歳時
中央大学21位25位26位27位26位
明治大学22位28位29位28位28位
青山学院大学24位30位30位29位29位
※大学別平均年収については、詳しくはこちらのコラム参照
 

都内の有名私立大学ということもあり大手企業への就職には強く、いずれの大学も有名企業400社実就職率は2割を上回る。中でも明治大学と青山学院大学は3割にも迫るほどの好成績。

ただ、平均年収ランキングを見ると、全大学TOP30(30歳時点)に登場したのは半分の3校(明治大学・青山学院大学・中央大学)のみ。しかもその3校ですら、ランキング上ではいずれの世代でも下位(というかほぼ最下位層)に位置している。

大手企業への就職率が高い割には平均年収は少々物足りなく、大手企業での出世力がイマイチなのか、一般職・エリア限定総合職といったソルジャー要員が多い可能性等が原因として考えられる。

上記の通り、上場企業での役員数がトップクラスに多く、強い学閥があるはずなのに・・・と腑に落ちないところもあるが、「上場企業」といってもピンキリであり、我が国の上場企業として3,500社をはるかに越える数が存在する。

よく指標として使われる有名企業400社とは数字的には大きな乖離があり(有名企業や大手企業はその400社に限らないとはいえ)、「一部上場」の中には中堅企業も多数含まれているので、誰でも知っているような「大手企業」での出世力は、当指標だけでは正確には見極められないのかもしれない。

ライバル大学群

関関同立

西の「GMARCH」。長らく東西で対の関係にあり、こちらも超有名大学群。偏差値的には「GMARCH」の方がやや優勢にあるが、社会的評価では大きな差はなく、悪い言い方をすれば、お互い同じ「ギリギリ高学歴組」である。

唯一のB級中位大学である同志社大学は、大手企業への就職率・全世代における平均年収で「GMARCH」すべてを上回っており、同ランクにいる「GMARCH」上位の明治大学・立教大学・青山学院大学にとってさえも、かなり手強い相手になるだろう。

金岡千広

大手企業への就職実績では「GMARCH」の方が大きく上回っているが、それに公務員試験の実績を加えると、逆に分が悪くなってしまうかも。公務員だったら何でも良いという訳ではないが。

特に「GMARCH」と千葉大学だと、同じエリアということもあり非常に迷うかもしれない。文系・理系、民間・公務員、どのような志向かにもよるのだが、「GMARCH」下位との比較であれば、千葉大学の方が優勢かと考えるが、「GMARCH」上位と比べると・・・もう行きたいほうに行けばいいと思う(思考停止)。

電農名繊

同ランク帯にはあるが、理系単科大学という特徴がある。「電農名繊」と「GMARCH」を比較する機会があるのは理系の人だと思うが、この場合は特別なこだわりがない限りは、まず「電農名繊」が優先されるのではないだろうか。

「GMARCH」に入れたら

学歴が重要とされる大手企業への就活では、よほどの超一流人気企業や大恐慌の中でない限りは、大学名だけで不合格とされる心配はまずないだろう。ただ、「日経225」や「JPX日系400」に入るクラスの企業では、A級大学出身者もゴロゴロおり、「GMARCH」出身者ももちろん一定数いるが、学歴的には下に見られる立場となってしまう。

しかし、B級大学でありながら厳しい競争を勝ち抜いてきているので、「GMARCH」や「関関同立」出身者の方がむしろ入社後に活躍するケースが多く見られる。そのような人達は、大学時代に学業・部活(サークル)・アルバイトなど何にせよ壁にぶつかってきた経験をしてきている。大学時代は自分の好きなことに没頭しがちだが「受験で壁を越えさえすればあとはパラダイスだ」と思っていると、後々ツケが回ってくることになる。

「GMARCH」は日本の学歴社会の中では「高学歴」と言っていい存在だが(私見)、大手企業で役員にまで上り詰める者もいれば、派遣社員となってしまう者も珍しくはない(意外だが、現に結構いる)。

「高学歴」とは勝負の土俵に上るための切符に過ぎず(その切符にもちょっとしたグレードがあったりするが)、本当の勝敗が見えるのは大学合格からはまだ先の話である。

大学群へ戻る

学歴ランクへ戻る

タイトルとURLをコピーしました