電農名繊

大学群

構成

気通信大学
・東京工大学
古屋工業大学
・京都工芸維大学

レベル帯

B級上位B級中位

概要

工学部系をメインとした、専門色の強い大学群。国立私立を問わず似たような特徴を持つ大学は少なくないが、S級大学の東京工業大学を除けば、国公立の理系専攻としては最も格式が高い地位にいる。

入試難易度も筑波大学・横浜国立大学に次ぐレベルであり、国立大学の中でも間違いなく上位の部類として認識されている。県トップクラスの公立高校でさえも、電脳名繊レベルに入った生徒は、学年の中でも結構「デキる子」だったのではないだろうか。少なくとも、下位層ではまず無理。

ただし、強力なライバルとして東京理科大学の存在を忘れてはいけない。入試難易度では当大学群に軍配が上がるだろうが、留年率も高いと恐れられる東京理科大学は鍛えられ方が壮絶であり、出口では極めて高い就職力を発揮し、平均年収や出世・役員数でも高い実績を上げている。

入口評価が重視される一般的な学歴観においては、東京理科大学が「電農名繊」と互角以上のランクだなんてあり得ないと思われるだろうが、出口評価も含めて総合的には結構いい勝負をしており、そこまで大きな差はないと考えている

また、「四工大」の中では別格のB級大学である芝浦工業大学も侮れない。

就職力

この大学群は近年その注目度をグングン上げてきている印象があり、抜群のコスパが魅力である(コスパなんて軽々しい言葉で片付けるのも失礼だが)。一筋縄では入れない大学群だが、出口では、入試難易度的な位置付けを遥かに上回る就職力を発揮する。各大学の有名企業400社就職率と順位は下記の通り(東京農工大学は残念ながらデータなし:21年度は20%台前半だったが、過去には3割近かった年度もある)。

   
順位大学名就職率
4位電気通信大学39.5%
5位名古屋工業大学38.7%
29位京都工芸繊維大学24.1%

ご覧のとおり、特に電気通信大学・名古屋工業大学はA級大学をも遥かに上回る、驚異的な実績を誇る。就職において学部選びは重要であり、工学部で学ぶこと(特に機械工学・電気工学)は社会で幅広く活用出来る場面があり、そのような知識・技能を持った人材は引く手数多のため、大手企業にも多くの採用枠が用意されているのである。また、当大学群はいずれも大都市圏内に位置しており、大手企業への就活も不利なく進められることもメリットとなる。

工学系の専攻であれば就職実績が良くなるのは自然なことではあるのだが、にしてもスゴイ。あとはもう少し世間一般の認知度が上がると嬉しいところ。

就職後

電農名繊 年収は?

だが、一つ気がかりなことがある。それは、驚異的な就職力の割には、その後の年収についてはさして驚異的とは言えず、むしろB級大学相応の立ち位置となってしまっていることだ。各年齢における平均年収(出典:OpenWork)は下表のとおり。

当大学群は、それぞれ工学系等を専攻する大学のため、当然、総合大学に比べると卒業生数が少ない。母数が少ないので、正確性は微妙だが、目安として参考にはなるだろう。
※またも東京農工大学は出てこない。公開されているのは30歳時点での平均年収上位30校であり、その中に入れなかったのだろうか・・・

25歳時点

  単位:万円
順位大学名平均年収
8位名古屋工業大学427.8
23位電気通信大学400.3
29位京都工芸繊維大学385.6

30歳時点

  単位:万円
順位大学名平均年収
16位電気通信大学583.6
20位名古屋工業大学572.2
24位京都工芸繊維大学564.8

35歳時点

  単位:万円
順位大学名平均年収
19位名古屋工業大学712.5
21位電気通信大学698.9
28位京都工芸繊維大学674.4

40歳時点

  単位:万円
順位大学名平均年収
20位名古屋工業大学805.0
26位電気通信大学769.8
30位京都工芸繊維大学724.8

45歳時点

  単位:万円
順位大学名平均年収
22位電気通信大学842.0
24位名古屋工業大学839.3
30位京都工芸繊維大学756.4

大手に行く人多いのに?

決して悪くはないのだが・・・

特に、名古屋工業大学が若手のうちは好成績をおさめてはいるものの、その後は年齢を重ねるごとに順位を落としてしまっている。電気通信大学・京都工芸繊維大学も残念ながら全体を通して、下位で苦悩していることが分かる。

世代の平均年収や中央値を考えると、十分なくらいの高給ではあるが、高学歴層の中ではさして高い方ではなく、さらには年齢が上がるにつれて勢いを失いがちなようにも見受けられる。

優秀層が対象外である可能性

この原因として考えられるのは、まず、上記OpenWork集計のランキングだが、実は小さく「大学院は除外」と記載されている。これの意味するところは明確ではなく、

学部卒業ベースの大学で集計している(学部:名古屋工業大学 ⇒ 院:名古屋大学だとしたら、名古屋工業大学として集計)
② 大学院修了者は最初から集計対象外

の2通りが考えられる。もし②であれば、理系の優秀層が多く含まれる院進者の年収が集計されていないことになり、「電農名繊」にとっては明らかに不利なデータとなってしまう。

業界

次なる原因として、文系・理系それぞれの人気業界における給与水準の差が挙げられる。

文系の方が金融・商社・コンサル・マスコミ等、給与水準が高い業界への就職が多く(文系は差が激しいので高学歴に限るけど)、理系はメーカー・IT・通信など突出して高くはないが、そこそこの水準の業界にまとまる傾向にある。

少数であれ、給与水準の高い業界に属し、やたら高い年収の者が含まれれば、平均値としては高めに出る可能性もある。ただし、理系の学生も文系就職は可能であり、理系でもマスコミ等に行く学生は全然いる。

出世力

また、年齢を重ねても年収の伸びが比較的緩やかであるもう一つの原因としては、推測に過ぎないが、おそらくは出世力が関係しているのかもしれない。事実として、どの業界においても出世しているのは理系より文系の方が圧倒的に多い。

何故なら、理系はスペシャリストとしてのキャリアを歩む傾向が強いが、文系は若手のうちは営業職に就くことが多いものの、次第にゼネラリストとして多くの職種を経験する。その結果、幅広い視点を身に付け、経営者としての能力を徐々に培っていくことが出来るので、自然と登用されていく。また、理系は文系に比べて圧倒的に採用数が多いので、その中で突き抜けるための競争も厳しくなる。

さらに言えば、「電農名繊」の各大学は卒業生数が他の有名大学に比べれば多くないので、出世に影響してくる学閥の発言力に限界があるのも辛いところ(そもそも学閥にならないか)。

まずは土俵にのぼること

とはいえ出世以前に、まず大手企業に入れなければ何も始まらないことも確か。また、文系に理系の仕事はこなせないが、理系はその逆が可能であり人生の選択肢が広く持てる。

理系は大手企業に入りやすい、文系は出世しやすいという、それぞれのメリットがある。ところが理系は、上手くやれば途中で文系としてのキャリアに転じることも不可能ではない。

そもそもの話だが、就職も出世も、一番大事なのは本人の実力。その実力を遺憾なく発揮するための環境を与えてくれるのが学歴なのだろう。

電農名繊の難易度は高いが、それ以上の見返りを得れる、目指す価値が大いに見出だせる大学群である。

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