概要
一工 地味ながら凄い
東京2番手ってこんなに難しいのかよ
一橋大学と東京工業大学の2大学が該当し、それぞれ「旧三商大」「旧三工大」の一角を担っていた歴史があり(今もリーダー格)、それぞれ文理のエキスパートと名高い。
「東大は無理だが、同じ東京の国立大学である“一工”ならば!!」
・・・と、そう簡単に入れるような大学ではなく、むしろ、
「東大とほとんど変わらねーじゃねーかよ~(泣)」
と感じるくらいのハイレベルぶり。
首都圏の人口は3,500万人以上にも及ぶので、惜しくも東大水準に届かなかった受験生の中でも、まだまだS級クラスの猛者がゴロゴロ見つかり、そのような実力者が集まってくるのが一工である(京大にもある程度流れるけど)。
ラスボス前の「最強の中ボス」的な存在といったところか(発想が小二レベル)。
どっちが上?
単純に文系・理系だと理系の方が難度が高いので、東京工業大学の方が上に来そうなものだが、理系の上位層は医学部にも流れたり、東工大はあまり高い国語力を要求されず、一橋大学の入試の方が重量感があったりという特徴の違いがあるので、この2大学の難易度比較はなかなか難しい。
東工大は阪大とは偏差値で確かな差をつけており、文系に至っては一橋大学は二次試験で社会も課されるようになるので、ここまでくると凡人の地頭ではなかなか越え難い壁が一工と阪大の間にはある(あくまで主観です)。
認知度(微妙)と就職力(ピカイチ)
もっと知られてほしい
それぞれ文理の国内3番手だが、首都圏以外では世間の知名度がそれほど高くないため、一工はすっとばされて阪大が3位と勘違いされて可哀想な面もある。酷いケースだと、Fラン私立大と勘違いされることも・・・。
「東大・京大・阪大」の順で覚えた人も少なくないはず。総合大学として見ると確かにそうかもだが、ちょっと一工が不憫。
※ひょっとして、名古屋の方では「東大・京大・名大」??
それにしても、東京では2番手とはいえ、日本各エリアのボスキャラである地方旧帝大を寄せ付けない程の実力を持っているところは、東京という都市が持つ地力の凄まじさを感じさせる。
だが、「オレはこんなスゲー大学に入ったんだぜ」というマウントを取りたい人にとってはコスパ的には最悪の2大学である。
認知度と実力のギャップが物凄い
だが、就職には滅法強く、有名企業400社への就職率は、例年ワンツーフィニッシュであり両校とも5割を超えている。学生の約半数が日本の先頭を走る大手企業に入っていくところからも両校のレベルの高さ、産業界での存在感の強さがうかがい知れる。
OpenWorkが公表している大学別年収ランキングでも、トップクラスに位置し、一橋大学は40歳時・45歳時においては東京大学をも上回った数値も見せている。
“一流”を超えた存在
日本第3位の総合大学である大阪大学を超え、京都大学にも迫る入試難度。
そして、高学歴を得て大手企業へ進み高収入(庶民レベルだけど)を得るという「日本の学歴」の王道において頂点に立つ存在。
一橋大学と東京工業大学がS級の一線を越えている所以は、そこに見出だせる。
一橋大学
小さくても芯は強い
受験生にとっては「旧三商大」の長兄としてお馴染みだが、当サイトの「その他」クラスの人たちからは、てんで認知されていない。
単科大学である故か、たびたび合併話が持ち上がっており、近年では東京工業大学・東京医科歯科大学・東京外国語大学・東京芸術大学と「一法人化」が噂になることもあったが、結果的にはある1校を除いた単位互換制度に留まっているようだ(と思っていたら・・・)。
20世紀の初頭には、東大との合併が現実味を帯びたこともあったが、学生の総退学といった徹底抗戦の末に一橋大学の独立を守り抜いた。その事件の結果立ち上がったのが同学の後援組織・同窓会の「如水会」であり、その後発生した東京商大の廃止危機も乗り越え、結束を固めていった。慶應義塾大学の同窓会「三田会」にはどうしても数の面で及ばないながらも、その団結力は決してそれに見劣りしないものを感じさせる(嘱託のじーちゃん仕事中に如水会の懇親会やりすぎ 笑)。
改革
2023年度には、新しい学部である「ソーシャル・データサイエンス学部」が設立される予定。一橋大学のイメージからすると意外性のあるネーミングだったが、入試の科目構成は、共通テストでは社会・理科から3科目、二次試験では数学の配点が最も高い。文系学部でありながらも、当然、理系学生も参戦してくることが予想される。
さらに、定員はわずか55名という少数精鋭となり、河合塾でも前期で67.5という高偏差値を弾き出している。ちなみに、新学部の設立に伴って他の学部の定員は減少することとなり、実質的な試験方式の細分化だが、一旦他学部の偏差値に変動はなかったようだ。
ソーシャル・データサイエンス学部の初年度での入試は警戒する人が多かったからか、とてつもない高倍率とまではいかなかったが、今後はどうなるだろうか。
余談
多くの旧帝大を凌駕する高難度と就職実績を誇る大学だが、あるサークルの新歓イベントで、とある超名門・超有名な私立中高一貫進学校の出身である新入生が自己紹介の時に母校の高校名を述べた際、その瞬間、周りからは割れんばかりの拍手と歓声が巻き起こったそうだ。
しかし、当の本人のテンションはそれとは対象的なものだったとのこと・・・東京2番手は全国3番手になる程のエグい存在だが、国内トップの高校では本当に「ただの2番手」程度の見方しかされていないようだ。なんて奴らだ・・・。
東京工業大学
日本の“MIT”は千葉工業大学だと??
「東工大」と略してもまだ紛らわしい名前の大学が残り、色んな大学に間違えられる。現在は東京都目黒区と大田区の境目にある大岡山にメインキャンパスを構えており、一橋大学に比べると結構良い立地である(国立市もいいとこらしいが)。
起源は「東京職工学校」として設立され、当時は浅草にほど近く職人気質が残る町、蔵前(“東京のブルックリン”らしい)に所在していた。発祥の地の名前をとって、同窓会は「蔵前工業会」と名付けられた。ちなみに、同窓会公認のクレジットカード名は「蔵前カード」。
だいたいイメージ通りかな~
書いている本人の周辺の話で恐縮だが、当学のOBに関してはやはり理論派が多く見られ、「コイツの頭の中は数式で出来てるのか?」って感じさせられるほど、常にどんな場面においても「軋轢」や「しがらみ」を恐れることなく余計な感情を排し、徹底したロジックから「最適解」を導き出すことで、次にとるべき言動を定める。良い意味で、ただただ感心させられるばかりなのだが、そりゃモテないよな~。。。流石にこういうタイプの人ばかりではないとは思うが・・・。
また、外見に関しても、だいたい巷で語られている通りと言ったところ(みなまで申さず)。ただ、「合コンしたくない大学ランキング」なるもので第1位を獲得してしまったことは有名であるが、どうも同ランキングは出自がハッキリとしていないようだ。
人気就職先は日系大手の製造業で殆どが占められており、長きにわたり日本のものづくりを牽引してきた存在だ。
(参考)医学部と気象大学校
参考として、医学部では地方国立医学部・私立中堅医学部はこの辺の難易度にあたる。国立大の医学部はどこもかしこも超難関であり、基本的にほぼ全てがS級クラスの難易度といえる。何年も浪人してようやく医学部に合格する人も珍しくなく、予備校に行くとそのようなアニキ達をよく見ることから、熾烈な競争であることが明確に分かる。
そして参考ではあるが、気象大学校の難易度もこのあたり。ここは入学時点から公務員として給料が貰え、授業料もかからない。気象庁の幹部候補生となる。
関係大学群
・東京一工
・指定国立大学法人
・難関国立10大学
・旧官立大学
・旧三商大
・旧三工大
関連ランク
(お隣)
・A級上位大学