A級下位大学

A級下位23 詳細ランク解説

概要

地帝下位&神戸

北大・九大

北海道大学と九州大学は、地理的な要因からか7帝大の中では比較的入りやすい部類にある。「B級準A大学の方が難しいのでは?」とまで言われることもあるが、流石にそんなことはなく(とはいえ理系は一部の大学に追いつかれてるかな〜)、それぞれ北海道と九州の神様として崇められている。

A級中位大学の名古屋大学・東北大学とは、社会的評価においてはそこまでの大差がついている印象はないので、コスパ面から見ると、この2大学はおススメではある。

北海道大学

北海道大学は、札幌駅から北へ徒歩わずか数分というS級立地であり、秋になると銀杏並木が色づき、地元民・観光客から親しまれている。東京五輪(2020)でも構内がマラソンコースに選定され、全世界に自慢のキャンパスが放映された。

北海道随一の繁華街である「すすきの」にも程近い。北海道というと「遠い」「寒い」というイメージこそあるが、大学の立地は素晴らしく、北大生になるとなかなか楽しそうなキャンパスライフを送れそうだ。

また、地元占有率が低いことが問題となっているそうだが(他のエリアの学生に食われている)、道民の全国に占める人口比率は低く、北大のような全国区の大学にもなると、元々の人口が少なければいくら地元大学とはいえ地元占有率が低くなるのは当たり前なのではないだろうか??立地条件が違うので、各地方を一概に比較するのも乱暴かもだが。人口比を考えると、北海道大学のローカル度はむしろ高い方である。正確に言うと、地元民による北大志向が強いというべきか。

1876年開学(それ以前にも前身はあったが)の札幌農学校の流れを汲んでおり、かの有名なクラーク博士はこの時代にマサチューセッツ農科大学のカリキュラムを同学にて再現している。そのような歴史から、農学部が北海道大学の伝統的な看板学部である。

個人的な印象にはなるが、北海道大学の出身者は、知的であるのは勿論のこと、「北の大地」の影響もあってか穏やかで親しみやすい方が多い。

九州大学

それに対し、残念ながら立地面で苦労しているのが九州大学である。2000年代の半ば頃からキャンパスの移転が始まり、博多・天神といった福岡市の中心部から大きく離れていき、偏差値下落のきっかけになってしまったと言われる。福岡市という日本でも数少ない、勢いのある都市に所在するだけに勿体ない。

だが、最近移転をしただけあり、最新鋭の研究施設を持ち、綺麗かつ広大で自然が豊かなキャンパスも評判が良い。敷地の広さや、附属図書館における蔵書数も全国トップクラスを誇る。

また、学部も多岐に渡るが、中でも異彩を放つのが、「九州芸術工科大学」を合併したことにより誕生した「芸術工学部」である。中でも、画像工学等を学べる「メディアデザインコース」、音文化学・音響環境工学・音響情報科学等を学べる「音響設計コース」などは、旧帝大はもちろん、国公立大学としても大変珍しい。

2021年11月には明るいニュースも飛び来んできており、同大が「指定国立大学」として認定された。「指定国立大学」というのは最高水準の研究力を持つのは勿論、社会との連携・国際共働・ガバナンス強化・財政基盤強化といった厳しい条件を満たした大学にのみ授けられ、メリットとしては、教員の給与水準の多様化の促進(国内外の卓越した研究者の招聘をしやすくなる)・出資事業の拡大といった規制緩和を享受できる。

これを機に、かつてはA級中位クラスの一角であった輝かしい時代を是非とも取り戻してほしいところ(東名九!)。

神戸大学

駅弁(諸説アリ)の星

関西3番手として、旧帝国大学や一工以外の国立大学では別格とされるのが神戸大学。ここは文系・理系、関東・関西など色んな立場によって評価が分かれる。立ち位置的に標的にされやすく、北大・九大以上にイジられやすいポジションにあるが、学歴的にはよく議論の対象となる大学である。

文系は、A級中位大学である名古屋大学・東北大学をも凌駕する程の入試難易度・実績を持つ。理系の評判は芳しくないが、意外にも入試難易度は既に北大・九大と肩を並べる水準にあり、研究面では旧帝や筑波大学の足元にも及ばないと酷評されるものの、元々のリソース(教員数や予算)を考慮すると、決してダメだとも言い切れない。

非旧帝の苦悩

ただ、旧帝でない故か、東日本における認知度が低く、特に首都圏で名前が売れていないのは就活では痛手となる。また、地元の関西圏は経済の地盤沈下が進み、その中でも神戸市は阪神大震災以降、人口・企業の流出が進むなど、特に衰退が著しい。

大阪に近いのはまだ救いだが、大手企業が圧倒的に集中する東京との距離を考えても、さほど大手企業への就活において地の利があるとは言えない。この入試難度の高さを踏まえると、関西周辺に骨を埋めたい人以外にとっては正直あまりお買い得感があるとは言い難い。

本当にコイツがA級?

とはいえ、あまり恵まれていない環境、さらには関西の最上位層がごっそりと京大・阪大に取られているような状況下でも、就職実績・平均年収・学閥(出世力)が軒並み阪大以外の4地帝を上回るという実力は侮れない。

文系・理系引っくるめて、東北大学あたりと実力的には伯仲しているようにも見受けられるが、「旧帝ブランド」は現代においても力があることを考えると、総合的な学歴ランクとしてはこの位置か(A級中位には僅かに及ばずながらA級下位の筆頭)。もう少し全国的な認知度を上げて、旧帝とはまた違った独自のブランド性を確立出来ればさらなる飛躍が期待出来るが、大阪公立大学の誕生もあり、無策のままではB級転落の可能性も否定できず、ここはまさに正念場だと言えるだろう。

またも個人的な話で恐縮だが、周辺の神戸大学出身者は、出来る人とそうでない人の差が極端に激しい。旧帝・早慶に比べると内部の学力的には差が小さいイメージだったので、ちょっと意外であった。

穴場

それぞれの大学に穴場学部があり、神戸大学は海洋政策科学部、北海道大学は水産学部、九州大学は医学部保健学科 放射線技術科学等が挙げられる。(穴場と言っても、就職が良い学部もありなかなか侮れない)

「一流大学」と言える下限ライン

なにかと煽られることの多い位置にはいるが、なにはともあれ大学受験でこのライン(難関国立10大学)を越えればA級以上の大学として、大手企業への就職活動でも門前払いに遭うことはまずなく、学歴的なハンデを抱えずに堂々と勝負の土俵に上がることが出来る。県トップの公立進学校やそれと同水準の私立進学校(高校受験時の偏差値で60後半~70ちょいくらい)の生徒は、頑張って学年の上位層へ入り、A級の壁を越えよう。

ただし、不景気で採用人数が絞られている場合は、エントリーシートに書かれた志望動機・ガクチカ・自己PRがあまりにイマイチだったり、手書きの場合は字が汚すぎたり、顔写真の印象が酷すぎたりすると(証明プリなるものが存在するらしいが・・・)面接に呼ばれないことはあり得る。大学名で落とされる訳ではなく、内容的に不合格という話。

(参考)早慶の中の下くらいの学部

参考として私立大学では、早慶の中下位クラスの学部慶応大学は文学部、早稲田大学は教育学部・文化構想学部あたり)がA級下位クラスに該当する。学部カーストはどこの大学でも少なからず存在する概念だが(東大でもよく話題になる)、私立大学トップかつ規模の大きな大学である早慶においては特に強く意識されている。

大手企業によっては、同じ早慶のなかでも上位学部に絞って重点採用を実施しているところもある。めでたく早慶に入れても、大学間格差と同じくらいの学部間格差を感じるケースもあり、看板学部に入れてこそ私大最高峰と言えるのかもしれない。

関係大学群

旧帝国大学
指定国立大学法人
難関国立10大学
地帝
京阪神
旧官立大学
旧三商大
TOCKY

関連ランク

A級大学
 ・A級上位大学
 ・A級中位大学

(お隣)
 ・B級準A大学

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