【ご参考】理系の学歴ランキング Ver.2022

コラム

最初に

  • 主観です。このような大学序列のもとで社会全体が動いている訳ではありません
  • いつもの学歴ランキング(文理合同)とは判断基準が少々変わっております

大学ランク 理系

さらに注意事項 国公立大学工学部の機械・電気等の学科、理学部の実用系学科(化学・物理等)については就職があまりにも強すぎるので、ランクはもっと跳ね上がります。詳しくはコチラ
ランク区分大学
S級上位国立東京
中位国立京都
下位国立東京工業 (気象大学校)
A級上位国立大阪
私立慶應義塾 早稲田
中位国立東北 名古屋
下位国立北海道 九州 筑波
B級準A国立神戸
横浜国立 千葉
お茶の水女子
上位国立電気通信 東京農工 
名古屋工業 京都工芸繊維
広島
公立大阪公立
中位国立岡山 金沢
公立東京都立
私立東京理科 上智
下位国立熊本 九州工業
埼玉 新潟 信州 静岡
東京海洋 奈良女子 
(防衛大学校)
公立横浜市立 名古屋市立
私立同志社 明治
C級上位国立群馬 茨城 岐阜 三重 滋賀
和歌山 徳島 長崎
公立兵庫県立 愛知県立 京都府立
私立芝浦工業
中央 青山学院 
立教 法政 学習院 
立命館 関西学院 関西
中位国立秋田 山形 宇都宮
富山 山梨 福井
鳥取 山口 佐賀 鹿児島
私立東京電機 東京都市 工学院
津田塾
下位国立弘前 岩手 福島 香川 愛媛
高知 島根 大分 宮崎
豊橋技術科学 長岡技術科学
公立静岡県立 広島市立 福岡女子
私立東京農業 日本 成蹊
名城 近畿
D級上位国立室蘭工業 北見工業 帯広畜産
琉球
公立公立はこだて未来 岩手県立
秋田県立 宮城 会津
前橋工科 公立諏訪東京理科
富山県立 石川県立 福井県立
滋賀県立 県立広島 高知工科
山陽小野田市立山口東京理科
北九州市立
私立東洋 北里 東邦
東京女子 日本女子 南山
中位公立公立千歳科学技術 三条市立
公立小松 公立鳥取環境
岡山県立 熊本県立 長崎県立
私立専修 千葉工業 神奈川
東海 中京 京都産業
甲南 大阪工業 福岡
下位国立筑波技術
公立福知山公立 高知県立
私立北海学園 東北学院 文教
玉川 昭和女子 金沢工業
愛知淑徳 愛知工業 龍谷
京都女子 摂南 武庫川女子
神戸女学院
E級私立帝京 国士舘 武蔵野 拓殖
関東学院 愛知学院 
名古屋学芸 広島工業
福岡工業
F級私立Fランク大学
高等専門学校(高専)
その他短大
専門学校
高等学校
義務教育

※医・歯・薬・看護・獣医、芸術関係等の学部は除く
※()で記した大学校は、参考掲載
※2022年10月時点のランキング表です
※上記はあくまで目安であり個人の一意見に過ぎず、学部・学科・専攻・研究室・地域・年度、そして誰が・どの会社が評価するかなど、様々な条件によりランキング・序列は前後し得ます(こういうのでムキになってはダメですよ)
※ましてや、大学関係者の人間としての優劣や、教育・研究機関としての価値を付けるものでもありません

コメント

根拠もクソもないものですが

当サイト本チャンの学歴ランキングは文系・理系合同となっているが、「学歴」については単なる学力の証明という視点のみならず、それを大学入学後どう活かしていくか、ある大学に所属・卒業することでどのような恩恵を受けられるのかという視点も含めて作成している。

学歴フィルター、採用ターゲット校、理系の学校推薦などが関係する新卒の民間就活において、「学歴」というのは多くの日本人にとって人生の中で最もその威力を発揮する局面だと言えるので、大手企業への就職実績を出口評価として最も重視している。その指標は、大学通信さんが毎年調査・集計されている「有名企業400社実就職率ランキング」が、色々と議論を呼んではいるが、とても使いやすいので、完全な補正には程遠いが、あれこれイジりながら利用させて頂いている。

「文理分けろ」とみんな簡単に言うけどね

新卒就職というのは、文系・理系はもちろんのこと学部・学科・研究室単位ですら同じ大学でも大きく事情が異なったりする。流石に対象を細分化し過ぎると収拾がつかなくなるので、文系・理系単位が良い塩梅だとして、サイト立ち上げ当初は文理それぞれの学歴ランキング作成を試みた。

ところが「有名企業400社実就職率ランキング」は文系・理系合同となった大学単位でまとめられており、文系・理系それぞれの大手企業就職力に関する指標がなかったので残念ながら文理別での作成は早々に諦め、結局、弊サイトの学歴ランキングも大学単位での作成となった。

そのランキング表を軸としながら弊サイトを運営してきているのだが、お陰様で多くの学歴厨お客様にご覧頂けるようになり、その中で文理別ランキングのリクエストも頂いたので、この度、思い切って作成してみることとした。とはいえ先述のとおり出口指標としての確たる根拠はない状態なので(大学HPの就職実績は一応確認したけど)、
「まーこんなもんかなー」
というイメージで並べたものに過ぎないのでご承知おきを。

基準をちょっと変更

理系の場合は、より高学歴といえる大学院への進学というステップを目指す者も多く(難関国立大学ではむしろ進学者が)、研究力も欠かせない要素となってくるので、大学院進学率研究実績もより比重を大きめに検討している。

全体感

やはり国立が強い

私立大学は文系主体の大学が多くを占めるが、国立大学の場合は学生の半数強が理系に属しており、ランクの高い大学であるほど理系比率が上がるという傾向もみられる。そのため「国立理系」というのは受験生・学生の中でも最も学力レベルが高い種別である。

また、国立大学は研究機関としても私立大学に対して明確に優勢であり、企業との強固な繋がりを活かして多くの学生が大手企業へと推薦で入社していく。このことから、理系のランキングでは全体的に国立大学の格がアップしている。

判定基準としては、入試難易度や大手企業就職力も引き続き重視しながら、理系の場合は大学院進学も先述のようにひとつのポイントとなるため大学院進学率、そして各大学の研究実績もより重きを置いているので、理系単科大学でも、いつもの学歴ランキングとはランクが変わっているケースもある。

S級

特に何も。

A級

当ランクのメンバーが入れ替わり、入試難易度・研究成果が地方旧帝国大学と比べても遜色ない水準に位置する筑波大学が加入している。入試難易度や就職という面では神戸大学も決して見劣りはしていないのだが、そのリソースの割には頑張っている方とはいえ研究実績の差は無視出来ないことから、理系では筑波大学との入れ替わりとなった(また夜道が怖くなる)

文系で辛酸を舐めた東北大学は、その非常に高い研究力から理系「A級中位」筆頭の座を掴む。同ランクの名古屋大学は文理共に「中位」という安定感。「早慶」については非常に高い入試難易度にあり、一部では「東京工業大学ともそんなに変わらないのではないか?」という説まで唱えられていることから、この位置にランクしている。

B級

準A

このクラスの大学は、入試難易度・大手企業就職力ともに「A級下位」も含めていずれも実力は伯仲・拮抗していると言ってよい。

「A級下位」「準A」分水嶺となったのは、国による研究機関としての位置づけの違いであり、論文・研究費獲得実績の規模感もそうだが、指定国立大学(北大はまだだけど)・学術研究懇談会(RU11)などの顔ぶれを見ても、国立理系の研究機関としては旧帝国大学+東京工業大学+筑波大学 (あと医科歯科も?)で、ひとつの線引きがされている印象を受ける。

ちなみにお茶の水女子大学は特に研究実績については正直よく分かっていないのだが、理学部も長い歴史がある上に就職先もまずまず良好に見え、偏差値も同ランクの他大と張り合う水準であるので、理系でもA級一歩手前の位置につけている。

「上位」~「下位」

有名大学群だと電農名繊」 〜 「金岡千広」 (ひとつ除く) 〜「5S と続く。

国立大学

大手企業就職力を重視した本チャンのランキングでは「電農名繊」は2段階に分かれてしまっていたが、今回の理系ランキングでは研究力等も考慮して東京農工大学京都工芸繊維大学「上位」ヘアップとなった。

また、伝統的に研究力の高い広島大学も、岡山大学金沢大学を一歩リードしている(旧二文理大の意地)。金沢大学は文理共に「5S」との差が縮まってきていることは否めないかもしれないが、少ないリソースでコスパ良く研究実績を上げておりB級ギリギリラインからは一歩抜け出した位置にいる。

「5S」は特に静岡大学信州大学では工学部が強く、就職も良好であるため理系では「GMARCH」「関関同立」を凌駕し、B級へと躍り出た。

公立大学・私立大学

公立大学では、大阪公立大学が文系同様に「上位」にランクインとなった。旧大阪府立大学の実力も侮れないが、神戸大学がB級へと転落したせいで巻き添えを食った感があり、厳密には「準A」に迫ろうかというイメージ(相方の超高学歴に霞んではいるがロザンの菅さんは十分高学歴である経済学部らしいけどね)。

名古屋市立大学はあまり理系のイメージはないが、総合生命理学部は後期試験のみのようで偏差値は高い。23年新設予定のデータサイエンス学部は前期試験のみとなるが、難易度はどうなるだろうか。

私立大学の理系では「中位」にてようやく第2位集団の登場となり、「早慶」 との差があまりに大きい。東京理科大学は就職力は抜群なのだが、難易度・研究力・院進率の点で「電農名繊」に1歩リードを許す形となった。上智大学は意外にもその東京理科大学より理系でも偏差値上はやや優位のようにも見える(推薦・・・)

C級

上位

このランク帯でも、「上位」の国立大学は十分就職がよく、「5山」クラスでも実績ある大学を選定させて頂いた。滋賀大学は残念ながら「5S」では唯一のC級残留となってしまったが、文系主体の大学なのでこれは致し方ない(文系は同ランク筆頭にしたからゆるして)。

兵庫県立大学も理系の就職が良好のようで「5S」レベルという声もあることから、B級まで上げるかは迷いどころであったが、研究面についてはよく知らず現時点ではここまでとした(詳しい人教えて下さい)。

私立大学はだいぶ「上位」の中に詰め込んでおり、この中でも序列があることは認識しているが、一旦これでご勘弁を。芝浦工業大学は「四工大」のエースとして名高いのだが、近年は就職の調子に勢いがなく、迷いどころではあったが今後の逆襲を願うという意味で、今回はダウンとさせて頂いた。

中位と下位

「中位」は、国立では主に「5山」クラス、理系は「四工大」クラスとしている。津田塾大学については難易度を考えるとちょっと思い切ったところはあるが、就職先はやはり良好な印象である。

「下位」は、国立では主に「STARS」クラスとなり彼らもC級昇格を果たすこととなった。私立大学も元々はD級クラスだった大学が多くみられる。「日東駒専」は当サイトではD級大学の代名詞のひとつなのだが、「日大理工」の就職力は定評がある。それ以外の私立大学でも、工学部など実用系的な理系学部学科の就職先が、他学部と比べると明らかに様子が違っている。

D級

理系ランキングでも、筑波技術大学(D級下位)を除くと国立大学の登場はここまでであり、最も入試が易しい部類の大学が該当する。

公立大学・私立大学はさほど位置づけは変わっていないが、元々はC級だった北里大学東邦大学は医学系メインの大学であり、それ以外の学部の偏差値・就職力・研究力のデータを見る限りでは申し訳ないがこの位置が妥当と判断。

E級代表の「大東亜帝国」から東海大学「中位」にランクインしている。理工系の学部では大手企業の名前が就職先に多数掲載されている。また、摂南大学も同大学群では就職力がある方で、理系は元のランクから一つ抜け出すことになった(大手子会社で摂南出身者よく見たなぁ・・・)

E級

コメントなし。

F級

ここは俗にいう「Fランク大学」の縄張りなのだが、大学ではない存在が乱入してきている。高等専門学校、所謂「高専」は、学歴的には短大と同列とされることが多く、つまり四年制大学に比べると一つ下位に位置づけられる。ゆえに、企業の賃金テーブルでは大卒・院卒とは別枠で扱われ、出世スピードも一般的には遅い。

しかし、「高専」出身者は実に優秀な技術者が多く、現に各地の国立高専へと入学するためには各県1番手~2番手の公立高校に入学できる程の学力が必要とされる(ワシの周りで高専行った友人はみんな中学トップクラスの成績だった)。

就職では、大卒と入社後の扱いは違えど大手企業への就職力はあるので、どのランクにするかは悩ましかったが、F級大学相当としてゲスト的にランクさせて頂いた。さらに、本科5年間に加え、さらに2年間の専攻科の課程を修了し、大学評価・学位授与機構の定めた条件を満たした者には、学士の学位も与えられるとのこと。


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